地元の中学に入った。当然のように部活の勧誘がある。2年生がバスケットボール部に一度遊びに来いと言うので、見学に行った。これが運の尽き。そのままバスケットボール部に入ることになってしまった。
田舎の中学で、世間で言われているような校内暴力はあまり無かったが、それでも怖そうな先輩方はいた。よりによってバスケットボール部に集まっていった。私は何故か3年生に気に入られてしまい、いつも連れまわされていた。周りからみたら仲間の一人である。知らず知らずのうちに「不良」のレッテルが貼られてしまった。特に罪を犯したわけではないが、悪いイメージが広まるのは早かった。
バスケットボール部で教えてもらったのは、いかに審判に見つからないように反則をするかという高等テクニックばかりである。案の定、出る試合出る試合、全て負け。一方の柔道部は、出る試合全て優勝。柔道部が学校に帰って来ると、全校生徒でお出迎え。優勝パレードである。スポーツ少年団で一緒に柔道をした同級生らの誇らしげな顔!柔道部にしておけば良かったと後悔したが遅かった。
3年生の卒業を待って柔道部に転部したが、一度付いたレッテルが消えることはなく、自衛隊入隊の大きな要因となるのである。