3月末、学校では神様と呼ばれている4年生が卒業する。ゴミと言われた1年生が終わり、牛・豚と言われる2年生にやっとなれる。ちなみに、3年生は人間である。
2年生になると、名札の色も変わる。1年生は赤、2年生は黄、3年生は青、4年生は白である。信号機と同じである。1年生は右も左も分からないから止まれ、2年生は注意、3年生は渡っても良い。4年生は自由である。
ところが、2年生になっても、階級は1年生と同じ3等海士のままである。3等海士は1年半やらなければ昇任しない。海上自衛隊の階級章の中で唯一桜印が無い。最下位の階級だ。現在、3等海士という階級は無い。海上自衛隊生徒制度が廃止されたためである。お陰で貴重な階級章となってしまった。今後、3等海士経験者が増えることはない。
4年生が卒業し、1年生が入って来る。何故か同県人が入って来ることを期待してしまう。入学時、教官から、福島県人は頭じゃなくて体でご奉公しろと言われた。その言葉通り、私が2年生の時も、3年生の時も合格者は0である。4年生の時にやっと1名入ってきた。山口県や鹿児島県は毎年合格者がいる。未だに戊辰戦争の影響があるのかもしれない。