海上自衛隊にも関わらず陸戦訓練がある。
陸上自衛隊の訓練に比べれば遊びのようなものだろう。
それでも訓練はかなりキツイ。
学校の敷地内を、4.3㎏のM1ライフルを持って走らされるのである。
学校の敷地とは言っても、自衛隊である。
それなりに広い。
ほふく前進も第一法から第三法までやらされる。
陸上自衛隊は第五法まであるらしい。
私たちが習った第三法が陸上自衛隊の第五法と同じようである。
銃剣道もやらされる。
木銃ならいいが、M1ライフルは重い。
陸戦訓練の時は、陸上自衛隊の緑色の作業服に着替えさせられる。
普段、地面に腰をついて座ると、
「海上自衛官は地べたに座ってはいかん!」と怒られる。
ところが、陸戦訓練の時だけは怒られない。
この時だけは、陸上自衛隊がいいなと思った。
極めつけは、陸上自衛隊の原村演習場での陸戦訓練である。
一日交替で攻めと守りに分かれて攻防戦を行う。
守る方が楽と思っていたら、ずっと塹壕堀をさせられた。
攻める方は、かなり遠いところからスタートして、延々と歩かされる。
所々で教官たちが待ち伏せをしている。
煙幕や空砲の機関銃、音だけの偽の爆弾で攻撃してくる。
かなり本気モードのサバゲ―である。
陸上自衛隊に入らなくてよかった。