3年生になった。
今年も福島県からは一人も入って来なかった。
やっぱり戊辰戦争が尾を引いている。
5月の連休中に呉地区の柔道大会があった。
毎年出場している大会だが、今年はまともに連休にはまってしまった。
最も楽しみな連休が潰れてしまう。
学校は当然に休みだ。
食事は自分持ち。
寝るところは下宿。
最悪の連休になってしまった。
予戦で負ければ1日で解放されるが、呉地区の大会で、予戦リーグ敗退はまずない。
グループ1位で、2日目の決勝トーナメントに出場することになった。
監督から早く寝るように言われた。
早く寝ろと言われても、世間は連休、学校も連休、寝るわけがない。
同期の下宿に集まって、今日の試合の反省会で盛り上がってしまった。
昨夜の反省会の効果は翌日の試合に現れた。
1試合目、2試合目は何とか勝てた。
決勝戦。
先鋒○。
次鋒×相手が技を掛ける前に自分から崩れて押さえ込まれてしまった。
中堅△引き分け。
副将○。
大将○1本勝ち!のばずが×。
審判から「待て」と言われた後に相手を締めて落としてしまった。
反則負けである。
後で訊いたら頭にきたと言っていた。
代表戦○なんとか勝って優勝。
ところが翌年からこの大会には出場できなくなってしまった。