護衛艦は毎年1回、造船所(ドック)で修理や点検が行われる。
期間は1〜2か月程度である。
4、5年に1度は、定期点検で大規模な修理・点検が行われる。
期間は4〜6か月程度である。
「護衛艦おおい」は函館ドックで修理を行う。
艦がドックに入っている間は、出港はないが、通常勤務である。
もちろん当直もある。
基本的に乗員ができる修理は全て乗員が行う。
そのため、艦の錆落としやペンキ塗りは乗員の仕事である。
ハンマーで艦を叩くとカンカンという音がするので、錆落としの作業員のことを「カンカン虫」と呼んでいた。
年末、突然、出港することになった。
行先は函館ドック。
それも次の日には帰ってくる。
遊びに行くようなものである。
翌朝5時に総員起こし、直ぐに上陸員整列の号令が掛かった。
市電もまだ動いていない。
こんな朝早くに上陸してどこに行くのかと思ったら、函館の朝市だった。
みんなお正月の買出しをしていたが、独身の私は買うものなどなかった。
時間的に艦で朝食が食べられないので、中の定食屋でウニ・イクラ丼とカニの味噌汁を食べた。
大湊に戻った次の日から、年末年始休暇だった。
「休暇に出る者は食堂に行け」と言われたので、食堂に行くと、
冷凍の毛ガニを2杯渡された。
